立てと思っ



気付けば、あの事故から三年の月日が過ぎていた。
週三日のリハビリは少しずつ効果を上げ、朔良は流れる足を引きずりながら探索四十學習研修ではあったが、杖の助けを借りて何とか自力で歩行していた。
彩が傍に居る事で落ち着きを得て、朔良の親も喜んでいた。

しかし、以前のように普通に歩けるようになるには、痛めた足にもう少し体重をかけて歩く訓練をしなければならない。痛みに弱い朔良に、それはかなり困難だった。
一度変な歩行癖がついてしまった朔良には、矯正に時間がかかるだろうと医師が告げた。

「これからも根気よく時間をかけて、練習するしかないね。朔良君、時間があるなら、プールでの歩行練習をやってみないか?身体への負担が軽減されるから、歩きやすいと思うんだ。抵抗がないから杖を使う必要がないからね。近くにトレーナーの居る温水施設があるから紹介状を書くよ。」

朔良はちらりと彩の顔を見た。
彩は数日前に耳にした会話を引きずっている。
元々、朔良の足が少し良くなれば大探索四十學習研修学に行きたいていたのが、話をきっかけにして強くなっていた。

「先生。時間をかけてとおっしゃいますけど、どのくらいの期間が必要ですか?」

「……というと?」

「出来れば期限を切ってもらえば、俺も予定がやすいので助かるんです。」

「おにいちゃん……?それって……」

朔良は、彩が自分の手を離そうと考えているとは思ってもみなかった。
だが彩は、あっさりと本心を口にした。

「そろそろリハビリにも目途がついたかなと思ってさ。朔良にも以前に話したと思うんだけど、俺は教師になりたいんだ。」

「……うん。聞いたことある……夢だよね。」

「元々、一年間は朔良のリハビリに付き合うつもりで、傍に居る事を考えていたんだ。怪我が酷かったんで結局三年もかかってしまったけど、できれば俺はこれからでも大学に行きたいと思っている。少しはお金も貯まったし、独学でずっと勉強だけは願景村有限公司続けて来てたんだ。」